2005 NZの旅-DRIVE-SURF-CAMP


photo&text by hayakawa

学生時代、「ENDLESS SUMMER」というサーフィン映画を観たが、その中にNZのシーンがあった。延々続くレフトの波で、「一本の波に長く乗りすぎてフィルムが足りなくなった」というようなキャプションがついていた(ような気がする)。それ以来、NZのことは気になっていた。しかし、いざ行くとなると、どちらかというとスノーボードの方が有名な国だし、ワールドクラスの波はインドネシアにもあるし、レギュラーフッターだし、などなどの理由で、なかなか足が向かなかった。そんな折、2005年の真冬にまとまった休みが取れたので、スノーボードシーズンのさなか、寒い北国を抜け出し、夏のNZをサーフトリップしてみた。

Day1 Departure

1月25日、新千歳国際空港を昼過ぎに出発、韓国を経由して翌朝、北島はオークランドに到着する。フライト時間は10時間以上、結構つかれた。

冬の北国を出発

Day2 Go NZ!

日本との時差は4時間、入国に際しての検疫が厳しくて荷物は入念にチェックされる。英語もうまく聞き取れず、なんだかんだで入国に2時間以上かかる。空港でレンタカーをゲットして街に向かう。NZは高緯度にあるため、空は9時頃まで明るい。

Day3-5 Go west!

オークランド近郊のビーチ、PIHA(ピハ)に移動する。オークランドに近いとあってなかなか賑やか。波もあるので近くのキャンプ場に滞在することにする。気温は高いが水温は低め、北海道の夏くらいかな?ローカルの中には、海パンタッパーもいるが、ここは無理せずフルスーツを着ける。このポイントはなかなかパワフルなビーチブレイクで、胸くらいの波が一番楽しかった。


これは
PIHAの近くのムリワイビーチ、波は良い


泊まったバンガローというか掘っ立て小屋

宿からポイントをチェック


飼い犬ならぬ飼い羊

Day6 Go Raglan!

すこし身体も慣れてきたのでPIHAから3時間ほど南に走ったところにあるサーフシティ、ラグランRaglanに移動する。ここに冒頭触れた、レフトの波がある。

標識も標識だけどNZの人は皆飛ばします

ラグランの街並み

ラグランは釣りも盛ん


サーファーの車、日本製が多く、親近感があります

街はちょっとしたリゾートの雰囲気、オープンエアーのレストランやバーは遅くまで賑わっている。翌朝、ポイントはフラット。隣のビーチブレイクで波乗りする。胸くらいのファンウェーブ。

Go eastday5-10

その後、波を求めて東海岸に移動する。Raglanから車で3時間位、ファンガマタという河口のポイントに到着する。ここは決まればレフトのロングウォールが続く上質の波になるらしい。しかし、風はオンショア、サイズがダブル近くあって入る気にならない。翌朝、ここでNZのプロの大会が開かれており、オンショアの中、しばし観戦する。

Billabong pro

次なる目的地はギズボーン、道草してたら到着が深夜になってしまった。翌朝、霧雨で視界悪く、しかもオンショア。サーフシティのはずだがポイントにサーファーはいない。仕方ないので、おみやげ用のワインを購入し、南下する。マヒア半島を目指す。


元修道院を改装したというバックパッカーズ、精算しようとすると深夜到着だからとタダにしてくれた


ギズボーンへ移動中に出会った波、夕方だったのでチェックのみ

半島近くのキャンプ場にチェックイン。あちこちポイントを巡るもやはり霧雨、テンションが上がらない。翌日、ようやく雨が上がったのでレギュラーのポイントに入る。さらに南下し、ネイピア(Napier)に一泊し、翌朝ラグランに向けハンドルを握る。さすがに移動疲れ。しばらくラグランに滞在することにする。


マヒアで入ったポイント

Back to RaglanBack to Japanday11-15

ラグランのポイントまでは、街から車で10分くらい。高台に立つと、岬から湾に沿って波が割れるのが見える。岬から順にindicatorwhale baymanu bayと3つのポイントに分かれている。ボトムは大きな玉石で、きれいなラインが出現する。大きなうねりがヒットすると、この3つのポイントがつながることがあり、そういうときは1km以上の距離を乗っていくことができるという。また近くにwainui beachというビーチブレイクがあり、うねりが小さいときはここでやれる。今回は大きなうねりはおとずれず、ポイントで胸肩どまりだった。うねりが小さいときは、隣町のビーチまで足を延ばした。

マヌーベイの波


これはホエールベイ


サーファーの掟?

隣のビーチまで。悪路あります。


ルアプケというブレイク、メローでイイ波!頭サイズから急にハードになりますが

宿は、町外れにあるキャンプ場に泊まった。バンガローを借りたが、清潔で快適だった。1人っていうのがちょっと寂しかった。

このキャンプ場は良かった

隣のテント組、男女で夜までわいわいやってて羨ましかった)


やっぱり波乗り後はコレでしょう!)

ラグランは毎日オフショア。ファンウェーブを楽しめた。約2週間経ち、パウダースノーが恋しくなった頃に無事帰国できた。それにしても、NZは、治安も良く、食べ物も美味しく、物価も安価。フルスーツ着用さえいとわなければ、凄いポテンシャルを秘めた場所でした。夏場はエアーが高いので、次回は秋(日本の春)あたりにまた訪れたいな。

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