知られざるINDO

text by charlie

2005年11月12日 charlieは成田空港第二ターミナルで前代未聞の難問に遭遇していた。1週間前に奄美から佐川急便を通じて配送をお願いしていたサーフボードとニーボードが、なんと誤って羽田空港に配送されているというのだ。飛行機の出発時刻まであと2時間半・・・・。いったいどうすれば・・・・。

今まで散々サーフトリップに出かけてきたが、今回のような事態は初めてだった。なんでも奄美の職員が新人だったために、コード打ち込みの際に羽田空港のコードを打ち込んでしまったことが直接の原因のようである。おまけにタグがはずれていたらしく何もかもが不明の荷物として取り扱われ羽田に放置されていたというのだ。

3月にアキレス腱を切断したため、まだサーフィンは難しいかもしれないが、せっかくのお誘いがあったのでわざわざ休みをとって参加したのに、釣り竿だけ持っていくのもなんか悔しいし・・・どうすればいいのだろう・・・

空港職員に事情を説明し、佐川急便奄美営業所と連絡を取りながら、出発までに羽田から成田までチャーター便で板を届けるという綱渡りミッションが始まった。ガルーダ職員によるとタイムリミットは10時40分とのこと。9時05分に羽田をチャーター便は出発したらしい。この辺の対応はさすが佐川急便速かった。遅れて到着した今回の旅の友TETSU氏によれば高速道路は混んでいるとのことで、いつもより30分よけいにかかるとのことであった。佐川急便の予想では10時半には到着する予定だという。30分遅れだと11時でアウトだ。あとは運を天に任せるしかない。

ところが、空港職員はこう聞いてくる「もし、荷物が届かなくても出発されますか?」。みなさんならどうしますか?これは、かなり大きな問題でした。足が悪くなければ友人に板を借りるということも可能ですが、ニーボードを持ってきてる人はいないはず・・・本当に悩んだ・・・もう帰ろうかな・・・結局「出発します」と答えておいた・・・最悪の場合釣りのみトリップとなるかもしれない・・・佐川急便のスタッフは追っかけて届けてくれるといっているが・・・・バリならまだしも今回の目的地は・・・。

10時半になっても届かない。ほぼあきらめて空港職員に依頼し出国手続きをすませ搭乗待合室へ、すでにほとんどの乗客が搭乗しており最後の方のようだった。ぎりぎりまで佐川急便奄美営業所と連絡を取りつつ過ごす。45分頃に「受付カウンターはどこ?」と佐川からの電話が鳴っている、さすがにもう受け入れてくれないだろうなぁと思いつつ、搭乗券を機械に通したところで、「今、板が届きました!ここまで持ってきますからここでチェックインしてください!」とのこと。いや〜〜ガルーダ職員といい空港職員といい、この時ばかりは大感謝でした。待つこと10分。空港職員がcharlieのボードケースを抱えてターミナルの中を走ってきた。そこで書類をもらい、ボードケースとともに飛行機のドアまで来てしまった。もちろん最後の乗客である。地上係員とフライトクルーがなにやら板のことを話していたが、とにかく必要な道具とともに機上の人となれたのである。


翌13日 早朝4時半 やっと目的地に着いた。飛行機を乗り継ぎ、さらに陸路8時間。楽なdestinationではなかった。数日前から先に来ているTT氏が真っ暗な中出迎えてくれた。今回遅れて到着したのはシンガポールから参加のZZ千葉氏と新婚ほやほやのサラリーマントップスノーボーダーTETSU氏夫妻とcharlieの4人である。

波はは腰程度である。ホテルの前で緩やかに割れていた。早速、板をセッティングして入水、水に体を馴染ませた。

釣りという案もあったが、さすがにしんどいのでまったりと過ごす。午後からはTT氏と二人裏の川でナマズを狙ったが水面は静かなものだった。

メコン川とTT氏


午後のオンショアで一人遊ぶZZ


ここが今回のメインステージ
のはずだったが・・・
この人はいったい・・・
海水浴場か・・・

波は結局上がらず、最後まで腰胸〜たまに頭といった具合だった。ほとんど毎日だらだらと過ごしたので、いつ何をしたかもはっきり憶えてないが、街まで前ブレーキの壊れたバイクで遊びに行ったり、通称メコン川で沢登りしたり、もちろん波乗りも毎日少しずつやって過ごした。

とりあえず、写真で綴ることにしよう。

charlieとZZ氏の部屋

古いスタイルの便所 
ここでcharlieとZZはそれぞれ一回ずつうんこで便器を詰まらせたのである


ホテル前の美人おかみの店
焼きそばタイムのZZ氏
ちょっと硬めで旨いのだ
火力が足りないだけという説もあるが・・・


メコン川の上流で渓流遊び

今回ガイド役の通称レキ とってもナイスガイ


スプーンの後ろで皮が剥げそうになるほどこすられていた
なんでも悪いものが出て行くそうだ
かなり痛そうだった富山チームのhayatsuki氏


午後をまったりジャランジャラン

スンダニースタイルの夕べ 一人10000ルピーずつ徴収して実現


ランチはいつもここで
バイクで5000ルピーで運んでくれる
ミックスプレートがいけてます


charlieも久々に板の上に立つ
自分で言うのもなんだが、幅が凄いな
大仏滑りって感じ

おやつは怪しい食べ物 
タピオカや小豆、米などが入っていて甘い生姜味
食った直後は腹が変な感じだったが事なきを得た


ココナッツの密から作る砂糖を買う
工場直売だ
1kg50.000ルピー


TT氏
やはりライディングスタイルには独特の雰囲気がある

波乗りではまだ日本に紹介されていないため、知る人ぞ知るポイントだが、数年前までオージーが大挙して来て大変だったらしい。地元のサーフアソシエーションが話し合いの結果、NOオージーとしたと聞いた。今はテケテケのヨーロピアンがいるくらいだ。我々ジャパニーズも排除されない紳士でいたいものだ。

可能な限り場所の同定が出来ないように配慮したつもりだが、これだけの情報でどこだかわかる人は、それだけで凄いし、そういう人ならすでに知っているかどうせ見つけるはずであろう。

ビーチに板を置きっぱなしでも盗まれないんですよ。現在の奄美でもそれは無理です。


ムーンライトサーファーを待つ彼女

charlieも生まれて初めて月明かりで波乗りしてみた。異次元のような神秘的な体験だった。


早朝から開いてる美人女将の店


11月19日 帰る寸前の全員のスナップ写真
この地がいつまでも平和でありますように!!

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