初冬の立山

text by charlie
photo by charlie&jinjin

11月19日 東京での仕事をサクッと済ませ最終便で富山に入る。昨年と同様jinjin&charlieコンビで初冬の立山を攻める計画だ。今年はjinjinの都合で早めの入山となった。暖かい富山、charlie行きつけの安居酒屋で初晩を終える。

11月20日 天気予報通り雨。急いで上がってもしょうがないのでのんびり用意。9時54分発の電鉄に乗る。12時前に室堂に着くが、やはり雪はない。板を持って歩く僕たちにいろんな人が気の毒そうに声をかけてくれた。「雪ないよ」って。

ホテル立山の従業員もやはり気の毒そうに「あるべきものがない」って。そう言われても格安チケットで南から来る僕たちはキャンセルのしようがないんです。雪がなくても上がるしかないんです。

早々にチェックインしてうだうだ過ごす。夕方前にちょっとだけアイゼンをはいて近場を散策してみたが、やはり滑るには雪は足りない。おまけに視界は20mくらいか。

風呂浴びて高い缶ビールを飲んで夕食に突入。今年はバイキングだ。団体客もいるせいか賑やかである。ついついワインもボトルどりでメイク。食後には運上コンサートなるものに参加し、高尚な音楽に触れ、妙に感動するjinjin&charlieであった。

11月21日 天気予報通り冬型になってきている。しかし、雪というよりあられっぽい。視界も悪い。ごろごろして過ごすのにも飽きた昼前にシューを履いて出かけた。一の越を目指したが、全く見えないし竹竿も立ってないので、みくりが池温泉へ向かう。


なんかしないとね・・・凍りかけた玉殿の湧水にて


たどりついた日本最高所の温泉
人も少なくいい雰囲気だった


風呂の後は
げんげと生ビール

そして、横殴りの地吹雪の中歩いて戻ることになるのだった。夕食はまたしてもバイキング。さすがにかなりメニューも重なっていたが仕方ないのだろう。本日もワインボトルどり。最後はスライドショーを満喫して終了。のはずが、酔っぱらった勢いでサルサレッスンに突入してしまうのだった・・・アホおやじどもだ・・・

11月22日 朝から視界がある。晴れ間も見えかくれする。最終日だが今日こそ行動できそうだ。素早くパッキングとチェックアウトをすませ外へ。浄土山や国見岳方面はやはり岩の露出が多くかなり危険と判断。雷鳥沢方面を目指す。

薄氷のみくりが池

雷鳥荘からキャンプ場に降りる斜面には、すでに多くのトラックが刻まれていたが、隙間を縫って初すべり。ん〜〜〜でもイマイチ。


rider:jinjin
一応1本目ね


しかし、見上げる雷鳥沢には滑れるだけの雪がついているように見える。

先行者もいるようだが、今日はここを滑ると決める。


流れる沢は板の橋を、そぉ〜〜と渡る

溜まっているところはかなりキツイラッセルでなかなか進まない。シールには負けてしまう。それでもすでに2日間高所馴化しているのでガシガシ登る。


かなりリスキーな斜面も登る


それでも登りはきついのだ

本当は剣御前小屋まで行きたかったが、その前の斜面をスノーシューだけで行くのを躊躇したのと時間切れだったこともあり肩から滑り始める。

rider:jinjin
ちんけなデジカメなのでこれが精一杯
でも、スケール感いいでしょ?


rider:charlie


rider:charlie

急斜面はやはりガリガリ岩を踏んだが、あとは高速ターンが気持ちいバーン。思い切り踏み込んでスプレーを上げてしまった。シーズン初めの最高の1本となった。


帰りは気分よくルンルン

15時のバスに間に合い下山。


ケーブルカーは斜度けっこうあるのだ

日の落ちた富山駅に着くと、なぜかそこにbobbyが待っていた。しかも子連れで・・・。


こんな感じ

久しぶりのbobbyは激やせしていた。羨ましい。わざわざ富山まで会いに来てくれてありがとう>bobby

といった感じの立山巡業でしたが、今年もどうにか1本満足いく滑りができてよかったですわ。シーズン開幕にこのパターンはいいですね。お気に入りになりそうです。なんといっても山がカッコいいのだ!!来年もまた来ましょう!!

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